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年収から考える適正な住宅ローン借入額:年収倍率と返済比率の使い分け

住宅ローンの借入可能額を判断する代表的な指標「年収倍率」と「返済比率」の使い方を、年収500万・700万・1000万のケースで整理します。

公開: 2026年5月23日

住宅購入を検討するときに最初に出てくる疑問が「自分の年収だといくらまで借りられるか」です。金融機関の審査基準は複雑ですが、目安となる代表的な指標が「年収倍率」と「返済比率」の2つです。この記事ではそれぞれの使い方と、年収別の借入額目安を整理します。

年収倍率とは

年収倍率は「年収の何倍まで借りられるか」を示す指標です。一般的な目安は次の通りです。

年収500万円なら、5倍で2500万円、7倍で3500万円が借入額の目安になります。

ただしこの倍率はあくまで「金融機関が貸せる上限」を示すもので、「無理なく返せる金額」とは別物です。年収倍率だけで判断するのは危険で、次に紹介する返済比率との併用が必要です。

返済比率とは

返済比率は「年収に対する年間返済額の割合」を示す指標です。住宅ローン以外の借入(カードローン・自動車ローンなど)も含めた合計で計算します。

たとえば年収500万円なら、年間返済額125万円(月々約10.4万円)が無理のないライン、年間175万円(月々約14.6万円)が金融機関の上限ラインです。

年収別の目安

借入額3000万円・期間35年・金利1.5%(月々返済額91,855円、年間110.2万円)を基準に、年収別の返済比率を見てみます。

年収年収倍率返済比率(年間110.2万円返済の場合)
500万円6.0倍22%
600万円5.0倍18%
700万円4.3倍16%
1,000万円3.0倍11%

年収500万円で3000万円を借りる場合、返済比率22%は「無理のないライン」内には収まりますが、教育費・老後資金の準備を考えると余裕は大きくない水準です。

年収倍率と返済比率を両方使う理由

2つの指標は補完関係にあります。

年収倍率だけだと足りない理由

返済比率だけだと足りない理由

両方を見ることで、より現実的な「適正借入額」が見えてきます。

「審査が通る額」と「無理なく返せる額」は別

金融機関の審査は「貸して回収できるか」の判断であって、「契約者がストレスなく返せるか」の判断ではありません。年収倍率7倍・返済比率35%でも審査は通りますが、その水準で借りると以下のような事態に陥るリスクが高まります。

「審査が通る額の8〜9割を借入額の上限とする」「返済比率20%以内に抑える」のが、長期的に安心な判断軸です。

共働き・ペアローンの場合

夫婦の合算年収で借入額を考える「ペアローン」「収入合算」を使う場合、注意点が増えます。

共働き前提のローンを組むなら、片方の収入のみでも返済比率が30%以内に収まる水準に抑えるのが安全です。

注意点

ここで紹介した数字は元利均等返済方式・ボーナス払いなしの概算です。実際の借入条件は金融機関の最終審査によって決まり、勤続年数・他の借入・健康状態など審査要素は多岐にわたります。自分の家計状況に合った借入額の判断は、ファイナンシャルプランナーへの相談も有効です。

計算機で確認する

年収倍率・返済比率の判断には、月々の返済額がいくらになるかを把握しておくのが大事です。当サイトの計算機で年収別の現実的な借入額を試算できます。

借入額を動かして、自分の年収との返済比率を比較してみてください。

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