ローン計算ツール集

住宅購入の頭金はいくら用意すべきか:物件価格別の借入額シミュレーション

住宅購入時に用意する頭金の目安と、頭金の有無で借入額と総返済額がどれくらい変わるかを物件価格別の具体例で整理します。

公開: 2026年5月23日

住宅購入の準備でよく出てくる悩みが「頭金はいくら用意すべきか」です。「頭金は物件価格の2割」と言われた時代もありますが、金利が低い現在では「フルローン(頭金なし)」も一般的になっています。この記事では頭金の役割と、用意できる金額別の総返済額の違いを整理します。

頭金の役割

頭金は単に「最初に支払う現金」というだけでなく、複数の役割があります。

  1. 借入額を減らす: 借入額が減れば月々返済も総利息も減る
  2. 金利優遇を受けやすくなる: 借入額が物件価格の8割以下だと優遇金利を提示する銀行がある
  3. 諸費用との区別: 仲介手数料・登記費用・火災保険などは原則として現金支払いが必要
  4. 生活防衛資金との両立: 頭金で全部使い切ると、入居後の急な出費に対応できなくなる

特に4つ目は見落とされがちですが、「頭金を最大化したら生活防衛資金がゼロ」は危険です。住宅ローン控除や繰上返済を活用すれば、頭金を抑えても合理的に総返済額を減らせます。

3500万円の物件で頭金別比較

3500万円の物件を購入する想定で、頭金を変えた場合の借入額と返済シミュレーションです。期間35年・金利1.5%・元利均等返済で比較します。

頭金借入額月々返済額総返済額利息総額
0円(フルローン)3,500万円107,164円約4,501万円約1,001万円
500万円3,000万円91,855円約3,858万円約858万円
1,000万円2,500万円76,546円約3,215万円約715万円
1,500万円2,000万円61,236円約2,572万円約572万円

頭金500万円増やすと、総返済額は約640万円減る計算です。利息だけで見ても約143万円減ります。

頭金「2割」は今でも有効か

長らく「頭金は物件価格の2割」と言われてきました。3500万円の物件なら700万円が目安です。これは住宅金融支援機構のフラット35で「融資率9割以下なら金利優遇」という制度設計の名残でもあります。

ただし2026年現在の状況では、次の理由から「2割が絶対」ではなくなっています。

逆に「2割」を意識する合理性が残るのは、上記のフラット35の金利優遇を受けたい場合や、月々返済額を確実に抑えたい場合です。

いくらが「適正」か

頭金の適正額は家計状況や物件価格によって変わりますが、一般的には次のチェックポイントが目安になります。

これらを差し引いた残額を頭金の上限として考えるのが、現実的なアプローチです。

注意点

ここで紹介した数字は元利均等返済方式・ボーナス払いなし・繰上返済なしの概算です。実際の借入条件は金融機関の最終審査によって決まり、頭金比率に応じた金利優遇の有無も金融機関ごとに異なります。

計算機で確認する

借入額別の月々返済額・総返済額は、当サイトの計算機で確認できます。

借入額を動かして、月々返済額と総利息がどう変わるかを比較してみてください。

← 解説記事の一覧へ戻る